ごあいさつ

施設長挨拶

長光園障害者支援センターのホームページをご覧いただきありがとうございます。

昭和59年4月に定員50名の身体障害者療護施設が開園され、令和6年4月で40周年を迎えることとなります。ここまで積み重ねることができましたのも、一重に県ならびに市町等の行政機関、関係施設・団体、ボランティアの方々、地域の方々の多大なるご支援とご協力の賜物であることを衷心より感謝申し上げます。

さて、昨今、私たちの生活環境は大きな変化に直面しています。

まず1つ目は、気候変動による自然災害の甚大化があります。当園におきましても、令和元年8月に続き、令和3年8月にも大雨により、入所利用者の方々に日中2階のホールに避難して頂くことがありました。そうしたなかで非常に心強く、また有難く思いましたのが、地域の消防団の方々の存在でした。2度にわたるお願いにも快く迅速に施設2か所の玄関外に土嚢を積んで頂いたことで、安心して過ごすことができました。今後は、甚大化する自然災害に備えた対策や訓練が一層重要になるものと考えております。

2つ目として、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ等のパンデミックの脅威に常にさらされているということです。当園における35周年以降5年間の大半は新型コロナ感染症への感染防止対策に奔走した日々でした。そうしたなか、利用者の皆様には外出や面会等において制限をさせていただいた期間が長く続き、大変窮屈な生活を送っていただかざるを得ませんでした。ご家族の方々にもご心配をおかけしましたが、お陰様で大半の利用者が感染されることなく今日を迎えることができました。このことは、全職員が感染対策の徹底に向けた取組を実施してくれたことと自身の健康管理にも努力をしてくれたことが大きく影響したものと改めて感謝いたします。

また、当園にとりまして、新型コロナによる最大の影響は地域との関係が途絶えてしまったことです。新型コロナ感染症が広がる中、住民の方々との共催行事や地元小学校との交流が4年間、行うことができませんでした。

当園が加盟している全国身体障害者施設協議会では、重度障害児者の生活を包摂する地域社会をつくるために、地域共生社会の中に重度障害児者がいる「まちづくり」を行っていくことを目指しています。誰もが互いを大切に思い合い、つながり、広がり、豊かな色彩の「まちづくり」に少しでも寄与し、ケアコミュニティの実現に向けて1歩ずつ進めていくことが大切であると考えております。そこに向けて、自然災害や様々な感染症とも向かい合いながら、利用者の方々とともに地域の方々との交流を再開していくという大きな課題に取り組んでいく所存です。

皆様には、今後ともご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

施設長  宮崎 一哉